☆目指せ！国民的アイドル☆一番刈り！おかひじき

おかひじきと出会ったのはまだ20代の若かりし頃。私が初めて講演依頼をされた山形県でその影響もあり、当時山形県への出張が多くそのたびに道の駅をまわりおいしい野菜はないか？とアンテナを高く貼っておりました。そんな中300ｇ？500ｇ？ぐらいの草の塊のようなものを皆さんどんどんレジへ持っていく？！え👀？！牛の餌かな？思わずいろいろな人に尋ねてみると”おかひじき”と言う。え？！ひじき？？ちがうちがうわよ～野菜のおかひじきよ！って教えてくれた。

どうやって食べるんですか～？と声かけてみるとほぼ100％辛子醤油と答えた。そこからタクシーに乗っても、スーパーのレジの人にあっても山形県内の会う人会う人に街頭インタビューがはじまり、おかひじき食べますか？どうやって食べますか？と質問すると辛子醤油！どこで聞いてもほぼみなさん辛子醤油の回答。あとはお味噌汁にいれるか和え物かな～と。すごい！辛子醤油一辺倒の答えで唖然としたのを覚えています(;^_^A　おかひじきは山形ではメジャーな野菜なんだ～全く知らない。パックで入ったおかひじきは見たことあるがこんな大容量パックは初めて（笑）見た目にもそそられないが、私も食べてみようと大容量おかひじきを買って帰ったのがおかひじきとの出会いでした✨

一番刈り！一回収穫！新芽のみ！

早速、家に持ち帰り、さっと熱湯で１分茹でて食べてみると～？

何これ～～～～～！！！すんごいシャキシャキ♪♪♪　みどり臭さ全くナシ！このシャキシャキ感がやみつきに～😋😋😋

え？！今までのおかひじきは何だったのだろうか？生産者の横沢さんたちにこの感動をお伝えしてどんな栽培をしているのか確認すると、何とおきたまおかひじき部会は一番刈りしかしないと☝　　　種をまき、やわらかい新芽が出てきたところを包丁で（笑）カット！その後、畑をうねってまた種をまくそして新芽が出てきたらカット！そのくりかえしを春～秋まで何度も繰り返す。なんとも大変な作業をあたりまえのようにしていた。そしてその種は自家採種。まさに種の生命力そのものを頂いているようなもの。言ってみれば伝統野菜スプラウト！

無謀なお願いを懇願！

その当時のおかひじきのスーパーでの売り方はパック売りしかなく、20cmほどの長さできれいにそろっており、下の１～２cmは固いので切り捨ててお召しあがりくださいと表記してあった時代で正直買う人をあまり見かけないニッチ野菜。そのような時代に山形県おきたまの道の駅で販売していた大容量袋のわっさり一番刈りおかひじきの衝撃的なおいしさに感動し!!!　即販売したい！と思いましたが、さすがにこの量は東京では多すぎる(;^_^A　100ｇにして一番刈りしたふんわりそのままを袋にいれて販売してもらませんか？そんなお願いをしてまわって、おかひじきはそんな売れるもんじゃないから市場と同じパックでまずはやってみろと他では断られ続け、横沢さんたちの部会はそんなに気にいってくれるなら、戸惑いながらもトライしてみよう！と応じてくれて販売がスタート！私にとっては何とも嬉しい快挙☆まだまだオイシックスと言えども駆け出しでちっぽけな会社。不安半分期待半分の中、新しいことにチャレンジしてくれたことにすごく感動したのを覚えています。　

伝統野菜なのにクセがない！☆期待のホープ☆

おかひじきは江戸時代から続く山形県置賜地方の伝統野菜。元来海に自生していた庄内地方から、おかひじきの種が最上川を遡って、船着き場があった現在の南陽市辺りにやってきて栽培が始まり今に至ると言われております。そして置賜地方は昔から酪農も盛んだったことから有機肥料も盛んに畑に使用していたらしい。有機栽培運動が盛んになる以前からその土地と生きる風土に根ざして栽培しているのがこの一番刈りおかひじき。そして伝統野菜と言うと苦みがあったりクセがあったりでなかなか受け入れられないのが難点ですが、このおかひじきはクセがないので子供たちにも大人気！横沢さんたち曰く、地元置賜地方では給食でも子供たちに大人気なんだと！確かに子供たちがパクパク食べる伝統野菜はなかなかない😋　その時からもっとみんなに食べてもらいたい！知ってもらいたい！と活動して15年以上になる。