ひのはら黒茶~幻の黒茶再現~
四国発酵茶の文化遺産にもなっている石鎚黒茶(愛媛県)、碁石茶(高知県)、阿波番茶(徳島県)などがあるのをご存知でしょうか? そのなかのひとつの石鎚黒茶の唯一の継承者の曽我部正喜氏が高齢で数年前に製造を中止してしまい、幻茶と危惧されていることから、石鎚山中腹・中村地区と類似の条件を備えていると言われている檜原村の戸田さんの茶畑で数年前から再現している体験へ参加してきました。
初めて檜原村に足を運んだのは、2016年11月24日。深谷もやしの飯塚さんに日本のマチュピチュ標高650mへ行きませんか?そこには飯塚商店さんでかつてもやしにトライしたことがある、東京の在来大豆幻の鑾野大豆(すずのダイズ)があると。 その訪問がきっかけで、檜原村にどんどん惹かれていき、季節ごと足を運ぶことが増えて、あ~~いつか檜原村にアトリエが持てたらなと感じて通い続けてきました。
2019年に檜原村に再訪したときに、天然酵母パンの風ぷうさんで戸田さんのひのはら紅茶を購入したのがきっかけ。そこから戸田さんの紅茶のことが知りたくてお電話し、戸田さんとお話ししていくうちに戸田さんに会いたい!戸田さんのひのはら紅茶への想いにどんどん惹かれていき今回のご縁に結びつきました✨茶縁✨
まずは2020年7/11にカビ漬けした3つの樽の確認から
白カビ、黒カビ、青カビが存在するか?大森正司先生の入念な確認で分別
カビづけ、ポテトデキストロース培地とは?
材料:じゃがいも(男爵)、蒸留水、ステンレス鍋、麺棒、さらし、三角フラスコ、マグネット
じゃがいもを蒸して作った培地にカビを接種して、ここでできたカビを蒸した茶葉へカビ漬けする。
白カビ 白カビ 黒カビ
大森正司先生による揉念指導
みんなで黒茶の揉み揉み作業スタート!
揉みこんでいる葉っぱのむきを変えながら、やさしく揉みこむこと200回ほど。強く押しつけると、葉脈だけになってしまうので、やさしく揉み揉み♪そして揉みが足りないと発酵がすすまない。力の加減で葉脈だけになりやすく、茶揉み作業はかなりの技術がいり、熟練の技が必要と感じました。難しい💦
桶づけ発酵
空気をできる限り抜く みょうがの葉っぱ
紅茶のテイスティング♪
A:静岡の和紅茶 B:ひのはら紅茶 C:ひのはらギャバロン紅茶
白いお茶の花のドライフラワー 急斜面にある茶畑 茶畑まで散策
大森正司先生のお茶愛と温かいお人柄に感動しました~!
東京生まれ。東京農業大学農芸化学科卒、同大学院博士課程修了、農学博士。1970年大妻女子大学家政学部専任講師、1976年助教授、1994年教授。2004-2008年家政学部長、2013年定年、名誉教授[2]。「お茶博士」と呼ばれる。 特定非営利活動法人 日本食行動科学研究所 理事として、お茶、食のイベントを主催している。(ウィキペディアより)
今回体験をしてみて感じたのは、同じ環境で同じ条件でも生えるカビが違っており、菌、茶葉、人etcなどの諸条件や環境でこんなにも変わるんだと思いました。果てしない菌ワールド♪ そして絶滅危惧される食文化を違った土地でも再現しようとする人々の想い✨ そこに少なからず息子と参加できたこと。茶縁に感謝✨
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